Mediumpurple(#9370DB)




水たまりの波紋の中に佇み
宝物のように言葉という言葉に反応した

    わたしのゆらぎの森は
  今とても気持ちがよい季節なので
   木々をゆるがせては時々
     ゆらぎの葉を落とし
    波紋をつくっています
  あなたのゆらぎの森はどうですか?

(それは光だけに見守られ、
(色を滴るしか繋がることができない、
(淡いベルフラワー色の画面で、
(二人きりになれる コンタクトなしに……

混ぜたはずの色が落ちてゆく
言葉は点で 触れないままにゆらぎ
見えない二人の温度差を巻きとってゆくと
螺子のついたクレメントがぶらぶらと
不気味な時を刻んでゆく

(そこにはゆらぎの森なんてない、
(葉が落ちることもない、
(漂流なんてできない 真っ白なんてない、

水たまりの波紋に滴る色は
白い夢と
青い微粒子
赤い終焉を変色してゆく

変色した色は紫雲英のひかり
目から引き出された点が凝縮して
(痛みのない 部屋で、
(さらさらと 描きためた絵が滲む……

待つことで巻かれていたのはカラダだった
そこに色はなく
混ざれないままに透けてゆく
そんなひかりの場所こそが
本当のゆらぎの森だったのだ
水たまりの波紋から沈んでゆく森だった

   あなたのゆらぎの森はどうですか?
      わたしのゆらぎの森は
       水たまりの底の森
     もう言葉は届かない場所です
      気持ちは落ち着きますが
       これからはきっと
    ゆらぐ木の葉が落ちた時にだけ
        あなたの波紋を
      読みとってゆくでしょう

中間色のひかりが
水底から上をあおぎ見て
薄明の薄紫と重なったまま
閉じていった